概要
スペインの夜行列車は高速化の影響で廃止傾向にあります。昔は夜行列車が多く運行されておりスペイン南部のアンダルシア地方とのアクセスで人気がありました。特にバルセロナからグラナダ行きの夜行列車は多くの日本人観光客が利用しておりましたが現在は運行しておりません。バルセロナからマドリッド間も夜行列車が過去に存在しておりましたが今では高速列車で2時間30分なので夜行列車が廃止されてしまう気持ちもわからないではありません。
食堂車でのディナーと朝食がチケット代に含まれている寝台車両があるのがスペインの夜行列車の特徴の一つだったのですが2014年にその食事サービスは廃止されました。昔話ばかりになってしまいますが、妻と一緒にマラガからバルセロナへ行きの夜行列車(現在運行終了)に乗り、早朝、地中海から登る美しい日の出を見ながら食堂車で朝食をとった想い出を鮮明に覚えております。ただ現在の運行路線においても食堂車自体は連結しておりますのでディナーや朝食を有料でとることはできます。
またシャワー・トイレ付の寝台車両は全路線に連結されておりますが、その他の車両(シャワーなしの寝台車両や座席車両)は路線によって車両編成が異なりますので必ず連結されていると思い込むのは危険です。尚、四人部屋を除く寝台車両利用者はスペインの主要駅にあるSalaClubラウンジを利用できます。