フレッチャロッサ

概要

路線図
運営会社
トレンイタリア社(FS)
営業運転開始
2008年
車両の種類
  • FrecciaRossa500型(最高時速300km)
  • FrecciaRossa1000型(最高時速300km)
運行区間
イタリア国内の主要区間
補足
この列車は幾度も名称が変更(ユーロスターイタリア → イーエススター → アルタベロチタ → フレッチャロッサ)されました。
最初は1等車両と2等車両の2クラス制でスタートしました。ただ3クラス制の私鉄の参入に対抗する為にフレッチャロッサは4クラス制に改良されました。
その後、日本企業の日立がイタリアの鉄道メーカー(アンサンドブレダ社)を買収してFrecciaRossa1000型が日立ブランドとして2015年にデビューしました。日本企業らしく座席が回転するFrecciaRossa1000型のエグゼグティブ座席(最上級座席)が導入されたことによりイタリアで唯一進行方向を確約できる座席が登場しました。
FrecciaRossa500型もFrecciaRossa1000型も基本的には車両のクラスは一緒ですが、FrecciaRossa500型には個室が2部屋設置さえていたりと細かいところでは違いがあります。

サービス

座席予約
全席指定列車ですので必ず座席予約が必要です。
テーブル付一人掛け座席の向かい合わせなどを確約できる会社で予約すること。
エグゼグティブ座席(1等)
フレッチャロッサの最高級クラス
イタリア国内の18駅にあるちょっと贅沢なFrecciaClubラウンジが利用可能
革張り座席
全席一人掛け座席
ふくらはぎの下までサポートするフットレスト付き
食事サービス(スナック程度の場合もあるので過度な期待はしない方がいい)があります。
Wifiサービスあり
新聞サービスあり
コンセントあり
更に1000型のみ180度座席回転機能があるので進行方向が確約できます。500型は固定座席なので進行方向は確約できません。
ビジネス座席(1等)
通路挟んで1席+2席の座席配列
革張り座席
Wifiサービスあり
新聞サービスあり
ウェルカムドリンクサービスあり
コンセントあり
また様々な魅力的な座席もあります。下記にいくつかご案内します。
ワーキングルーム
 会議室のような個室(500型最大5名/1000型最大6名)
四人個室
 500型に2部屋(500型のみ2部屋(最大8名))
サイレントエリアの座席
 静かに旅行したい方にお勧め
プレミアム座席(2等)
通路挟んで2席+2席の座席配列
ウェルカムドリンクサービスあり
ビュッフェ車両の隣に連結
Wifiサービスあり
コンセントあり
実際にスタンダードクラスの料金(早期割引料金)とほとんど同じ料金帯で販売される事が多いです。多くの方がスタンダードクラスが一番安いクラスと思っているのでスタンダードクラスがどんどん先に売れて残席数が少なくなると料金が高くなり売れ行きの悪いプレミアムクラスの方が安くなるケースも多々経験しております。
スタンダード座席(2等)
通路挟んで2席+2席の座席配列
ウェルカムドリンクサービスなし
Wifiサービスあり
コンセントあり
鉄道パス割引料金に関してはビジネスクラスと同一料金なのでユーレイルパスと組み合わせる場合はちょっと頑張って1等のユーレイルパスを購入してビジネスクラスで旅行すると得した気分を感じられます。
ビュッフェ車両
500型にはもともと食堂車が連結されておりましたが、どんどんビュッフェ車両(売店)に改良されてしまいました。改良前の500型がまだ残っているかもしれませんが、なくなるのは時間の問題です。よって、フレッチャロッサにおいては食堂車の旅は期待しないほうが良いです。

切符

特別専用チケット
乗車券ではなく特別専用チケット(乗車券と指定券とが包括されたチケット)が必要。
正規料金(定額制)と早期割引料金(変動制)と鉄道パス割引料金(定額制)があります。
正規料金のみ乗り遅れても1時間以内であれば無料で変更可能です。
ただ購入するタイミングで料金が変動する早期割引料金は正規料金の半額以下で購入できることもあるので、最初から余裕を持った旅程にして早期割引料金で購入した方が経済的です。
ユーレイルパス
ユーレイルパスだけでは乗車できません
ユーレイルパス所有者は、指定券を購入するのではなく特別専用チケットを割引料金で購入。
イタリアを周遊する時は正規料金と比較するとユーレイルパスの方がお得になるケースがほとんどですが、早期割引料金と比較した場合は必ずしもユーレイルパスがお得になるとは限らなくなりました。
ただ急な旅程変更などで列車に乗り遅れた時、早期割引料金よりも鉄道パス割引料金の方が断然に被害金額が少ないです。
尚、下記の座席はユーレイルパス割引が適用されないので注意が必要です。
エグゼグティブ座席
プレミアム座席
ワーキングルーム座席
四人個室座席

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