概要
- 路線図
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- 運営会社
- VRGroup社とRussianRailways社の共同運営
- 営業運転開始
- 2010年
- 車両の種類
- Sm6型(最高時速220km)
- 運行区間
- ヘルシンキ – サンクトペテルブルク
- 補足
- アレグロの開業によってヘルシンキからサンクトペテルブルクまでの移動時間は約5時間30分から約3時間30分に短縮されて一気にロシアとの距離が縮まりました。飛行機ではパスポートコントロールが空港で行われますが、アレグロではパスポートコントロールが移動中の車内で行われるのでとても効率的です。市内の中心地から空港までの移動時間などを考えるとこのアレグロの登場で乗客の利便性は一気に高まりました。
- カーブが多い路線でもスピードを落とさず運行できる振り子式仕様になっております。同じくフィンランド国内で運行しているVRペンドリーノと形は似ていますが、VRペンドリーノ(Sm3)がイタリアのETR460(油圧式)をベースにしているのに対してアレグロ(Sm6)はイタリアのETR600(空気圧式)をベースになっております。この他にヨーロッパには振り子式仕様の列車はイタリアのフレッチャアルジェント(ETR600)、スペインのアルビア(S-730)、スウェーデンのX2000(X2)、ドイツのICE-T(BR411/BR415)、スイスのICN(RABDe2500)と様々な種類があります。ただ、鉄道大国フランスにおいては国土が平坦でカーブが少ないので振り子式仕様の列車は導入されておりません。
- 子連れ旅行において、小さな子供が騒いでも周り人に気を使わなくてもよい子供が遊べるプレイルームが列車内にあるので親のストレスが軽減されます。是非、日本の新幹線でも座席を取っ払って滑り台などの子供の遊び場を新幹線車内に設置してほしいものです。
サービス
- 座席予約
- 全席指定列車ですので必ず座席予約が必要です。
- 車両内には 魅力的な座席 や 窓の位置が悪いなど残念な座席 もあります。
窓の位置や進行方向を確約できる会社で予約すること。
- 1等座席
- 通路挟んで1席+2席の座席配列の革張り座席
新聞サービスあり
Wifiサービスあり
コンセントあり
食事サービスあり
ドリンクバー利用可能(コーヒー・紅茶・水)
- 2等座席
- 通路挟んで2席+2席の座席配列の布張り座席
新聞サービスなし
Wifiサービスあり
コンセントあり
食事サービスなし
自動販売機で水(無料)のサービス
子供の遊び場エリアあり
- 食堂車
- 食堂車が連結されております。食堂車での食事は鉄道の旅の醍醐味の一つです。フィンランド料理・ロシア料理を味わえます。
切符
- 特別専用チケット
- 乗車券ではなく特別専用チケット(乗車券と指定券とが包括されたチケット)が必要。
- 早朝の列車は安く売り出される傾向があります
- Helsinki駅 or Tikkurila駅に到着後80分以内であればアレグロのチケットでヘルシンキ空港駅(Lentoasema駅)までの在来線にもそのまま使用できます。
- ユーレイルパス
- ユーレイルパスだけでは乗車できません。
ユーレイルパス所有者は、指定券を購入するのではなく特別専用チケットをユーレイルパス割引料金で購入。
※ユーレイルパスはロシアが適用範囲に含まれていませんが割引料金が適用される特例あり。