概要
ノルウェー国鉄は2019年から2020年にかけて1つの車両管理専門の会社(NorskeTog社)と3つの運営会社に分割されました。運営会社はノルウェー中部の路線を運営しているVY社、ノルウェー南部の路線を運営しているGoAheadNordic社、ノルウェー北部の路線を運営しているSJ Norge社の3つ。
日本人観光客に人気のソグネフィヨルド観光を含めた旅程でよく利用されるのがVY社が運営しているベルゲンからオスロまでの夜行列車。具体的な観光ルートとしては、【オスロからミュルダールまでベルゲン鉄道を利用】【ミュルダールからフロムまでフロム鉄道を利用】【フロムからグドヴァンゲンまで湖上船を利用】【グドヴァンゲンからヴォスまでバスを利用】【ヴォスからベルゲンまで再びベルゲン鉄道を利用】、そして最後に登場するのが【ベルゲンからオスロまでVY社の夜行列車を利用】。他にVY社は国際線の夜行列車(ノルウェー最北端の駅ナルヴィクから隣国スウェーデンの首都ストックホルムまで)をもう一つ運営しております。
一方、GoAheadNordic社は【オスロからスタヴァンゲルまでの夜行列車】。SJNorge社は【オスロからトロンデハイムまでの夜行列車】と【トロンデハイムからボードーまでの夜行列車】。
国内線の夜行列車は個室寝台車両と座席車両の2種類しか連結しておらずクシェット車両(簡易寝台)はありません。つまり、一人旅でベッドに横になりたい場合は一人部屋の個室寝台車両しか選択肢がないことになります。また朝食サービスはありませんが、食堂車での朝食を購入することができたり、到着駅にある提携ホテルにて特別料金にて朝食やシャワーを利用できます。
一方、国際線の夜行列車【ナルヴィクからストックホルムまでの夜行列車】にはクシェット車両も連結されております。
ちなみにノルウェーにおいては周遊券(ノルウェーinナットシェル/ユーレイルパス)との組合せが経済的になるケースが多いので切符を購入する前に周遊券と料金比較をすることを強くお勧めします。