概要
フランスの夜行列車は個室寝台車両が連結していないのが特徴。1等寝台車両が連結されておりますが個室寝台車両ではなくクシェット車両(他人と相部屋になる簡易寝台車両)になります。四人クシェット車両(1等)は部屋の中に2段ベッドが左右に設置されております。六人クシェット車両(2等)は部屋の中に3段ベッドが左右に設置されております。
四人クシェット車両を四人で予約すると他人と相部屋にならない個室状態になると思いがちですが現在の予約システムには落とし穴があります。混雑時など四人がバラバラの部屋にそれぞれ予約されてしまうこともあります。この現象はもともと四人クシェット車両は他人と相部屋になる車両ですので、四人が同じ部屋にならなくても予約システムは別々の部屋でそのまま予約して販売してしまいます。二人旅でも同様に四人クシェット車両を予約しても必ず、同じ部屋になると思い込むのは危険です。別々の部屋になることもあるのでネット上にあるオンライン予約の会社で切符を買う場合は、そのリスクを背負って購入しなければなりません。尚、六人クシェット車両も同様に必ず同行者と同じ部屋になるとは限らないので注意するように。必ず同行者と同じ部屋で予約したい場合は私も働いている「ヨーロッパ鉄道チケットセンター」のような鉄道のプロが予約代行してくれる旅行会社に申込むことをお勧めします。
他にフランスには国際夜行列車も乗入れており、2021年現在は3方面(イタリア方面の「セロー」(「テロ」と呼んでいる人もいます)とロシア方面の「GUSナイトトレン」とスペイン方面の「トレンホテル」)に夜行列車が運行されております。近い将来にはパリからドイツ方面の夜行列車が復活運行されるという情報もあります。ロシア方面の夜行列車で途中ドイツなどで下車する場合、残念ながらユーレイルパスの割引が適用されません。